特産ナシ、落果相次ぐ 台風9号で4人けが 7470戸停電

西日本新聞 佐賀版

10号接近にも不安の声

 台風9号が接近した2日夜から3日朝にかけて、佐賀県内では強風などで男女4人がけがをした。県内各地で停電が相次いだほか、最大瞬間風速34・4メートルを記録した伊万里市では収穫を控えた特産のナシが落果するなどの被害が出た。さらに特別警報級に発達する恐れのある台風10号も九州に接近する見通しで、住民からは早くも不安の声が上がった。

 県などによると、佐賀市では男性(86)が強風にあおられて転倒し、左足骨折の疑いで病院に搬送された。唐津市では40代女性が飛んできたがれき状の物体で足に軽傷を負った。伊万里市ではバイクで新聞配達中の60代男性が路上の枝に乗り上げて転倒したほか、50代男性が強風で倒れた自宅のアルミ柵で足を切った。

 九州電力によると、唐津市を中心に県内各地で最大約7470戸が停電した。倒木による道路の通行止めも各地で発生し、唐津市肥前町入野では根元から折れた樹木が市道をふさいだ。

 近くで理髪店を営む男性(49)は「昨晩は停電になり、不安だった。次はもっと大きい台風が来るので心配だ」と話した。

 伊万里市南波多町重橋地区の斜面に広がる果樹園では袋に入ったナシが一面に転がっていた。生産者の男性(60)によると、10月中旬に出荷予定だったナシの約半数が落果。週末には台風10号も近づく見込みで、男性は「最悪の場合、前年比75%減の収穫を想定していたが、上回るかもしれない」と頭を抱えた。

 県内ではアスパラガスの収穫も真っ盛り。佐賀市川副町の生産者、内田孝昭さん(59)は台風10号の接近を前に「ハウスのビニールが飛ばないように撤去するかぎりぎりまで見極めたい。撤去すれば、来季用の親木がだめになるかもしれない」と話した。

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