目線は次期?窮地の岸田氏 麻生氏が突き付けた条件に「できません」

西日本新聞 総合面 河合 仁志 下村 ゆかり

 安倍晋三首相が辞任表明する前まで、後継候補の「先頭ランナー」と目されていた岸田文雄政調会長。自民党総裁選で大きく出遅れ、窮地に立っている。首相や麻生太郎副総理兼財務相の後押しを取り付け勢いに乗る戦略は、そのまま菅義偉官房長官にお株を奪われる形で早々と頓挫した。もし惨敗すれば、政治生命の保証もない。反転攻勢に転じ、どこまで菅氏の背に食らい付いていけるか-。

 3日午前。都内の岸田派事務所で総裁選の政策を発表した岸田氏は「国民の理解が、今の(厳しい選挙)状況を動かしていくことを願っている」。序盤戦で菅氏の圧倒的優位が報道される中、ファイティングポーズを強調した。続けて昼の民放番組に生出演し、新型コロナウイルス感染症と最前線で闘う国立病院など2カ所を視察、現場重視の姿勢を見せた。深夜もテレビ局をはしごした。

 「地味で優柔不断な優等生」の印象が強い岸田氏が、何か吹っ切れたように動きだした。地元・広島から呼び寄せた妻と一緒のショットも公開し、親しみやすさを売り込む姿に、距離を置く派閥の衆院ベテランは背水の覚悟を感じ取った。「ようやく顔つきが変わってきたよな」

PR

政治 アクセスランキング

PR

注目のテーマ