15歳「女性に興味あり」後つけ襲う? 福岡県警が殺人容疑の立件視野

西日本新聞

商業施設女性死亡きょう1週間

 福岡市中央区の商業施設で女性(21)が刺殺された事件は、4日で発生から1週間となる。福岡県警は、現場で包丁を持っていたとして銃刀法違反容疑で現行犯逮捕した住所不定の少年(15)が、女性殺害に関与したとみて殺人容疑での立件も視野に捜査している。捜査関係者によると、少年は「女性に興味があり近づいた」と供述しており、県警は、少年が偶然見かけた女性の後をつけて、抵抗されたために刺したとみているが、詳しい動機や事件の背景は未解明な点が多い。

 事件は8月28日午後7時半ごろ、家族連れなどでにぎわう同区地行浜2丁目の大型商業施設「マークイズ福岡ももち」1階で起きた。「トイレで叫び声が聞こえた。友達が刺されたかもしれない」-。複数の目撃者によると、被害女性の知人が施設内の店舗に駆け込んだ。間もなく少年が姿を現し、血の付いた包丁を手にフロアを歩き回った。

 買い物客が悲鳴を上げる中、少年は突然、近くにいた女児(6)に襲い掛かり馬乗りになった。男性客らが取り押さえ、女児は無事だった。少年は「逃げようと思った」と話しており、県警は、少年が女児を人質にしようとしたとみている。

 女性はトイレ内で倒れているのが見つかった。捜査関係者によると、首など上半身を中心に10カ所以上の切り傷や刺し傷があった。着衣の乱れはなかった。少年は「女性を刺した。包丁は施設内で盗んだ」と供述し、トイレそばの防犯カメラには女性の後をつける少年らしき姿が写っていたという。

 2日間の臨時休館を経て、施設は営業を再開した。20代の男性店員は「少年はうつろな表情で歩いていた。シャツにも血が付いていた」と振り返る。施設には、女性の死を悼み多数の花が届けられている。  

動機や背景は未解明

 県警によると、少年は中学3年に相当する年齢。逮捕当時はつじつまの合わない発言をしていたが、現在は、落ち着いた様子で調べに応じているという。

 捜査関係者によると、少年は事件2日前の8月26日、九州の少年院を出た。家族と暮らすのが困難な事情があったため、福岡県内の更生保護施設が受け入れた。翌27日夜に施設から失踪し、施設側はすぐに行方不明者届を県警に出した。

 少年は調べに「バスに乗って福岡市に行った」と説明。同市・天神で下車した後は「所持金がなくなり、目的地もなく歩いた」とも話している。

 少年が話す内容について、県警幹部は「まだ幼さもあり言葉が断片的なので、よくよく聞かないと理解できないが、支離滅裂なことを言っているわけではない」と明かす。県警は、慎重に裏付けを進めている。

 少年の弁護人は3日、福岡市内で記者会見し「一般的に少年は捜査官などの大人に迎合しやすく、言葉での表現が苦手な場合がある。(逮捕された)少年はそれらの傾向が強く、供述が変遷する可能性が十分にある」として、慎重な報道を求めた。(福岡県警担当取材班)

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