自治体避難所準備急ぐ 6日午後に開設予定 コロナ感染防止対策も

西日本新聞 筑豊版 福田 直正 吉川 文敬 坂本 公司 丸田 みずほ

 特別警報級の猛烈な勢力に発達する恐れのある台風10号が6~7日にかけて九州に接近するのを前に、福岡県筑豊地区の自治体は4日、避難所の準備などを急いだ。避難者の間で新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための対策も入念に確認し、警戒を高めた。7日の登校時間帯は雨風の危険が強まる恐れがあり、筑豊地区の全市町村立の小中学校は同日を臨時休校すると決めた。

 小竹町は避難所での新型コロナの飛沫(ひまつ)感染防止策としてテント式の間仕切りを導入しており、4日は町職員が実際に組み立てるなど設営方法を確認する姿があった。

 4~5人が入れる間仕切りは1分程度で広げられ、高さ約1・4メートル、約2・7メートル四方の空間ができあがる。町は、避難者が多くなってソーシャルディスタンス(社会的距離)を保つのが難しい場合、同一世帯が入ることを想定している。元々、避難者のプライバシー保護のために販売されているが、町は新型コロナ対策として6月に100張りを購入していた。

 また、避難所の部屋数を多くするなどしたことで、過去10年で避難者数が最多だった2018年の西日本豪雨時(延べ367人)に上っても、互いに適切な距離を取った上で収容できるという。

 6日午後1時に避難所10カ所を開設する田川市は、段ボール製の間仕切りとベッドをそれぞれ50セット用意し、避難者同士の距離の確保やプライバシー保護を図る。板張りにじかに寝るのは衛生面で問題があるとして、断熱材(約1畳)50枚も配備する。市担当者は「クッション性もあり、体への負担も少ないのではないか」と話した。市中央隣保館は、障害者や高齢者を優先して受け入れる福祉避難所とする。畳部屋を中心に通常の6割程度という100人まで収容し、余裕を持たせた空間にするという。

 6カ所の避難所を6日午後3時に開設する予定の香春町は、そのうちの町民センターを「発熱者専用」とする。センターには町の保健師が交代で常駐し、避難した人の健康状態を注意深くチェックする。新型コロナが疑われる際は保健所に連絡の上で医療機関につなぐなど、共同して対応に当たるという。

 7月の大雨の時から発熱者専用避難所を開設しているが、今月2~3日に接近した台風9号の際と合わせ、訪れた町民はいなかった。台風10号が近づく中「今度は“本番”になる可能性がある」と職員は緊張感を高めていた。 (福田直正、吉川文敬、坂本公司)

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