「日本一のテーマパーク創業」 神近義邦さん死去、関係者ら惜しむ

西日本新聞 総合面 宮崎 省三 吉田 修平

 長崎県佐世保市の大型リゾート施設ハウステンボス(HTB)創業者の神近義邦さん(78)が死去した5日、ともにHTBの設立や運営にたずさわった人や関係者から惜しむ声が相次いだ。

 HTBの設計を手掛けた建築家で、同社会長も務めた池田武邦さん(96)は先月、神近さんと電話で話したばかりだった。「お互いの体を気遣ったところだったのに」と、急な知らせにショックを隠せない様子。半世紀近くの付き合いを振り返って、「性格も経歴も違うのに、根底の正義感というところで、気が合った」と語った。

 元HTB副社長で長崎オランダ村時代から神近さんの部下だった中川一樹さん(74)は「ある種の天才で、私利私欲がない人だった」と話す。草木が一本も生えていない広大な工業用地の土壌を改良し、チューリップに彩られたHTBを築いた神近さんが「エコロジー(生態学)とエコノミー(経済)の共存が未来都市の理想」と熱く語っていた姿が忘れられないという。

 元ハウステンボスホテルズ総料理長で、神近さんと30年来の付き合いがあったフランス料理家、上柿元勝さん(69)は「『本物の文化は残る』という教えをいただいた。今の私があるのは神近さんのおかげだ」と強調。「病床の神近さんに『退院したら私の料理と最高のワインで楽しもう』と約束していたのに…」と惜しんだ。

 JR九州初代社長の石井幸孝さん(87)は、神近さんの求めに応じて同社がHTBそばに新駅を設けたり、ホテルを建設したりした思い出を語った。神近さんを「猪突(ちょとつ)猛進で型破り。信念を持って多くの人たちを巻き込むタイプだった」と評した。

 HTBの坂口克彦社長は「日本一のテーマパークを創業していただいたことに感謝し、今後の発展を誓い申し上げます」と追悼のコメントを出した。

(宮崎省三、吉田修平)

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