東京の遊園地「としまえん」が閉園した。学生時代、友人たちと…

西日本新聞 社会面 塩田 芳久

 東京の遊園地「としまえん」が閉園した。学生時代、友人たちと何度か遊びに行った。絶叫マシンでは、みんなが手を離し余裕で乗る中、必死でレバーにしがみついていた。かしいかえん(福岡市東区)のジェットコースターしか経験がない地方出身者には、異次元の怖さだった。

 人はいつから絶叫マシンに手放しで乗るようになったのか。度胸を見せようと最初に挑戦した人がいたのだろう。それがいつしか当たり前になり定着した。何かの弾みで乗ってしまったとき、「なぜ自分はここにいるのか」と後悔するのは今も変わらないが。

 スバルの新型車の一部で手放し運転が可能になった。国産車では日産に次ぐ導入という。一定の条件下、ハンドル操作なしでウインカーが指示する方向に車が自動で動いてくれるそうだ。完全自動運転に向けた技術は日進月歩。だけどそんな車に乗っても、ハンドルにしがみつく自分の姿が目に浮かぶ。 (塩田芳久)

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