全面通行止め50カ所超 遠い日田の復旧 豪雨から2カ月

災害ごみ処理も約3割

 7月の記録的豪雨から7日で2カ月。甚大な被害を受けた大分県日田市では8月末にボランティアセンターが閉鎖し、急を要する作業は一段落した。しかし道路の全面通行止めは50カ所以上、災害による可燃物のごみ処理は3割ほどで、復旧はまだ遠い。

 玖珠川が氾濫した5日後の7月12日、同市天瀬町の旧天瀬公民館に開設された災害ボランティアセンター。新型コロナウイルス感染防止のため、県内在住者のみの受け入れとなったが、延べ2460人が参加し、水に漬かった家財道具の搬出や泥出しなど136件の被災者ニーズに対応してきた。

 センターは8月28日に閉鎖されたが、市社会福祉協議会は今回初めて登録ボランティア制度を導入。現在市民ら約50人が登録し、急なニーズに備えている。

 民家などからの搬出がほぼ終わった災害ごみについて、市は10月末までの処理を目標にしている。市内2カ所の仮置場で選別後、2次仮置場に持ち込まれ、近くの市清掃センターで焼却している。センターに直接持ち込んだ分も含め、これまで可燃ごみ1409トンが搬入されたが、焼却されたのは約26%の369トン(8月24日現在)にすぎない。

 処理できないタイヤ800本、車のバッテリー30個、消火器などは専門業者の受け入れ待ちだ。

 土砂崩れや崩落が相次いだ市内の道路は53カ所で全面通行止め(8月31日時点)が続いている。中でも中津江村内は深刻で、市内中心部につながる国道442号は10月末に通行できる見通しになったが、村内を巡回する道路などは依然約20カ所が通れないまま。

 市土木課は「3年前の九州豪雨では道路の復旧に3年掛かった。今回も同じくらいだろう」と見込む。

 今回の豪雨で、市では1人が死亡。全壊50件など住家被害は244件。農林水産業被害は849件、約27億円(同)に上っており、台風10号で被害が拡大する恐れもあるという。 (中山雄介、鬼塚淳乃介)

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