日中韓交流 19日からイベント再開 コロナ対策徹底し運営へ

西日本新聞 北九州版 岩谷 瞬

 新型コロナウイルスの影響でイベントの延期・中止が相次いでいる日中韓交流事業「東アジア文化都市2020北九州」。いまだ感染が収まらない中、北九州市は19日から本格的にイベントを再開させる。当然感染リスクは伴うが、「文化芸術を発信する場を無くしてはいけない」(市担当者)と、感染防止を徹底しながら運営する構えだ。

 東アジア文化都市は2014年から毎年、3カ国内でそれぞれ開催都市を替えながら開催。日本では今年、同市で12月末まで開催される予定だった。市によると、新型コロナの影響で全イベント150件のうち7月末までに81件が中止・延期となったという。

 文化庁が会期を来年末まで延長したのを受け、市はスケジュールを大幅に組み直した。当初は今秋を「コア期間」と位置づけ、文学やメディア、芸術に関する目玉イベントを集中的に開催する予定だったが、今秋と来春、来秋に分散。中国、韓国の研究者らとのフォーラムなど交流事業は今後の感染状況を見つつ、今冬や来秋に開催する方針だ。

 今秋催される主なイベントは五つで、9月19日に北九州市立美術館で始まるのが、江戸期から近代までの版画、雑誌、漫画などを集めた「GIGA・MANGA展」。同館ではこれまでと同様、入館者にマスク着用や手指の消毒を義務づけ、入り口ではサーモグラフィーカメラを使って体温を確認する。専用カードに氏名や連絡先を記入してもらい、体調不良の際は連絡を取れるようにする。来館者が多い場合は入場制限も行う。

 また市は今秋のイベント運営を通じて感染対策の課題を洗い出し、独自のイベント用マニュアルも作成する。来場者の目安や運営側の注意点などをまとめ、来春以降のイベントに役立てていく考えだ。

 市内の感染者状況は一時期より収まりつつあるが、いつ再び急増するか分からない。市東アジア文化都市推進室の柳井礼道次長は「イベントに感染リスクはつきもの。市民ができる限り参加できる態勢を整えたい」と力を込めた。 (岩谷瞬)

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