埋没感拭えず…合流新党の代表戦、世論の関心いまひとつ

西日本新聞 総合面 川口 安子

「内向き」盛り上げ苦戦

 立憲民主党と国民民主党などでつくる合流新党の代表選は7日、国民の泉健太政調会長(46)と立民の枝野幸男代表(56)の一騎打ちとなった。「多弱野党」からの脱却を目指す代表選になるはずが、自民党総裁選の期間と重なり、世論の関心はいまひとつで、埋没感が拭えない。

 この日、国会内で開かれた共同記者会見。両候補の意見が最もぶつかったのが党内運営のあり方だ。

 「内向きの議論を外に向かって発信しないことが政権をとるために不可欠の前提条件だ」。圧勝を狙う枝野氏は旧民主党の反省を踏まえ、党運営を争点化させないために腐心する。

 一方、次世代のエースと目される泉氏は「言いたいことが言えない政党ではいけない。幹部が偉そうに振る舞う党ではいけない」と応戦した。劣勢に立つ泉氏は「枝野1強」に不満を持つ立民若手に食い込む戦略を描く。

 国民関係者は「国民から持っていく資金を立民の好きに使わせるわけにはいかない」として、新党の重要ポスト獲得を狙う。

 ただ、合流新党への世間の関心は自民党総裁選にかき消されている。

 共同通信の直近の世論調査では、新党への期待は2割にとどまり、期待しないが6割を超える。告示直前まで、若手中堅は第3の候補者の擁立を目指したが断念した。当初、代表選を通じて新党の旗揚げを世論にアピールする戦略は当てが外れた格好だ。

 今回の代表選の選挙期間はわずか4日間。149人の国会議員しか投票できず、地方議員らの反発も強い。両陣営は地方組織とのオンライン会議などでの発信にも力を入れる。「いかに外にアピールするかが重要だ」。陣営幹部は自らに言い聞かせるようにつぶやいた。 (川口安子)

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