ナシ落下、イチジクに傷… 果樹園は大打撃 行橋市 台風10号

西日本新聞 北九州版 石黒 雅史

 強力だった台風10号による多大な被害は免れた京築地区だが、爪痕はあちこちに残る。福岡県行橋市道場寺の末永果樹園では、収穫前のナシが次々に落下、主力のイチジクもダメージを受けた。園主の末永壮一さん(69)は「長雨や猛暑で実の育ちが悪かったが、この1週間くらいでやっと回復してきたのに、残念」と話す。

 同園は約1・5ヘクタールの畑でイチジクやモモ、ブドウ、ナシなどを育て販売している。イチジクは8月半ばから10月末まで続く収穫期のただ中。だが8日に収穫した実の約9割は、暴風で揺れる葉でこすられ傷んでいた。販売額10分の1以下というジャム加工用または廃棄処分になった。

 今月末の出荷を控えていたナシは、害虫や病気を防ぐ紙袋をかぶったまま数百個が落下。「パートに日当を払って拾い集め、有料で廃棄処分するしかなく、踏んだり蹴ったり」と末永さん。傷んだ樹木は来季の収穫にも影響するため、被害総額は不明という。今はただ、落下せずに残ったナシや、これから育つ果実が無事に収穫できるよう期待している。 (石黒雅史)

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