久しぶりの“リアル講義”  香椎宮で合同夏授業  福女大と九産大

西日本新聞 ふくおか版 今井 知可子

 福岡市東区にある福岡女子大と九州産業大が初めての合同サマースクールを実施し、3日、地元の香椎宮でフィールドワークをした。本年度はコロナ禍でオンライン授業が続いていた学生たちにとっては、久しぶりに仲間や教員と直接話す「リアル授業」となり、楽しげに境内を散策した。

 サマースクールは身近な地域の歴史を一緒に学ぶことで学生の交流を深めようと実施。本来ならば両大学で交互に講義が行われる予定だったが、コロナ対策でオンライン講義となった。

 4日間の講義では、それぞれの大学の成り立ちについても学んだ。1923(大正12)年、婦人会の活動により日本初の公立女子専門学校として誕生した福岡県立女子専門学校(現在の福岡女子大)。高度経済成長まっただ中の1960(昭和35)年に「九州商科大」の名で開設された現在の九州産業大。他大学の歴史について学ぶ機会は珍しいため、学生たちは興味深そうに授業を受けていた。

 最終日のフィールドワークで香椎宮を訪れた学生たちは、大学ごとに分かれて神職の講義を聴き、古代からの歴史を伝える境内を歩いた。

 一眼レフカメラで建造物の写真を撮っていた九州産業大芸術学部1年の二宮龍之輔さん(19)は「愛媛の出身なので、福岡の炭鉱やGHQ(連合国軍総司令部)占領下の話などを初めて聞いて驚いた。香椎宮の歴史を聞き、帰省したら地元の神社にも足を運びたいと思った」。

 福岡女子大国際文理学部3年の豊増幸江さん(21)は「炭鉱での女性労働の歴史を聞いて、今の当たり前を疑ってみることの大切さを学んだ。観光の仕事をしたいので、地域の歴史について知識を深められた」と話した。 (今井知可子)

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