「死んでくれ。私も死にたい」元組員、離脱決意した母の手紙 (2ページ目)

西日本新聞 社会面

 建設業者などは「警察がうるさいので」と離れていった。組長たちは「金が続かん」と不安を口にした。組の解散が相次いだ。男性が知るだけで、3人の組員が自殺したという。

 男性はその後、別の事件で服役。刑務所に60代の母から手紙が届いた。「あんたみたいなのがいると家族が生活していけない。顔も見たくない。死んでくれ。私も死にたい」。約20年ぶりに接した母の言葉。「でも、腹を痛めて産んだ子だから、憎いけどかわいい」とも書かれていた。

 「見捨てられていなかったんだ」。涙があふれ、組を辞める心を決めた。

 組織離脱を相談した県警の支援を受け、就職先が見つかった。「本当に足を洗ったのか」と疑う親族もいるが、「一生懸命働く姿を見せるしかない」と思う。母は「早く孫が見たい。長生きするけん」と口にするようになった。

 野村被告の裁判は続いているが、今は働き、生きることに必死。工藤会への関心は失った。組織に残る現役の組員たちには「辞めればきっと良い人生になる。自分の将来を考えてほしい」。こう言葉を強くする。

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