「ベイカー・ベイカー・パラドックス」というそうだ…

西日本新聞 オピニオン面

 「ベイカー・ベイカー・パラドックス」というそうだ。ある人の顔や職業は思い出せるのに名前が出てこない状態。「前にあのドラマに出てた、今度結婚する、ほら、あの俳優なんだけど…」というような

▼パン屋(ベイカー)のベイカーさんの職業は思い出せるが、名前が出てこない-という笑い話から生まれたとか。こちらも「前に民主党だった、今度合流する、ほら、あの政党…」と言われかねない。名前も覚えきれぬほど離合集散を繰り返してきた野党勢力である

▼ざっとおさらい。旧民主党と自由党の合流で生まれた民主党は2009年、政権交代を果たしたが、12年の総選挙で惨敗し野党に転落。維新の党と一緒になって民進党に改称した

▼17年の総選挙。小池百合子東京都知事が希望の党を立ち上げる一方、枝野幸男代表の立憲民主党が発足。両党への移籍組、残留組で民進党は分裂。選挙後、民進、希望の両党は合流して国民民主党に。これに自由党も加わった

▼この迷走に終止符が打たれるか。立憲民主、国民民主党が合流することになり、枝野氏が新代表に、新党名は立憲民主党に決まった。巨大与党に対抗できる勢力に-というが、元に戻っただけのようにも

▼パラドックスは正しいと思われる考えが逆の結果を導いてしまうこと。今回は再編のパラドックスに陥らず、党名と代表名、理念・政策がぱっと浮かぶ二大政党の一方になれるか。

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