オンライン「絵本ミュージアム」 誰でも参加、SNSで投稿共有できた 

西日本新聞 藤村 玲子

プロデューサーの高宮由美子さんに聞く

 2007年から毎年夏休み期間に開かれてきた「NTT西日本スペシャル おいでよ!絵本ミュージアム」(西日本新聞社など主催)。今年は、新型コロナウイルス感染拡大を受け、「おうちで!絵本ミュージアム」と銘打ち初のオンライン展覧会として開催中だ。絵本の世界を再現した展示などを通してその魅力を伝えたい-。この理念を大切にしつつ、人々が広くつながるネットの世界で新たなチャレンジに取り組んだ担当者に、工夫や苦心、オンラインに見いだした可能性を聞いた。 (聞き手は藤村玲子)

 初回からプロデューサーとして企画・運営に関わってきました。

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、今年は「おいでよ!絵本ミュージアム」は中止となりました。絵本の世界を体感しながら想像力を膨らませ、子どもも大人も楽しめるイベントとして、福岡に根付いた展覧会を「絶やしてはいけない」との意見で一致し、オンラインでの開催に踏み切りました。

 オンラインの良さは、長期にわたって開催できること。コンテンツは追加し、10月までに全て出そろいます。これまでの絵本ミュージアムと同様、五感を使って自分で作るという「参加型」のコンテンツを多く取り入れました。

 実際の展覧会のワークショップでは、定員が十数人と限られますが、オンラインでは、誰でも何度でも参加できる。今回は、会員制交流サイト(SNS)で作品を投稿できるので、たくさんの人と作品を共有できる楽しみもあります。

 絵本ミュージアムは、これまで福岡市だけで開催してきましたが、オンラインでは地域を超え、国を超えてアクセスできます。9月末には、サイトの英語版を立ち上げる予定です。

 新型コロナウイルスの終息は見えず、来年はどうなるのか分かりませんが、リアルとオンラインの展覧会を並行して行う方法もあるでしょう。そういう意味では、今回新たな視点を与えられたと思います。

 コロナ禍を機に生まれた「おうちで!絵本ミュージアム」を、来年以降も絵本と出会える場として育んでいければと思います。ぜひ見ていただき、自由に想像する時間を過ごしてください。

 たかみや・ゆみこ NPO法人「子ども文化コミュニティ」代表理事。福岡県生まれ。2003年、同コミュニティ設立。子ども向けのさまざまな文化事業に関わる。16年から、福岡市東区の公共文化施設「なみきスクエア」の事業プロデューサーを務める。

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