大牟田「翼の会」 市議交え女性20人議論 初の意見交換会 

西日本新聞 筑後版 立山 和久

子育てや社会参画、問題提起や注文

 福岡県の女性海外研修事業「女性研修の翼」に団員として参加した大牟田市内の女性たちでつくる「翼の会おおむた」(櫻井ちはる会長)が、同市議会の女性議員5人を招いて意見交換会を開き、女性の視点から子育てなどの課題を議論した。

 櫻井会長が2015年の「女性研修の翼」でデンマークを訪れた際、市民の勉強会や会合に女性議員が気軽に参加し、子育てや教育について意見交換している様子を見たことから「大牟田市でも女性議員と身近に語り合う場をつくろう」と初めて企画した。

 意見交換会は8月29日、大牟田市の中央地区公民館であり、三宅智加子(当選5回)、平山光子(4回)、森竜子(3回)、北岡あや(3回)、崎山恵子(1回)の市議5人と、翼の会会員ら計20人の女性が参加した。

 現在、同市議会(定数24)の女性議員は6人。女性の割合は25%で春日市、大野城市、新宮町と並び県内1位。「議会で男女格差を感じることは」という翼の会の質問には、市議たちは「感じたことはほとんどない」と発言。「先輩方が長年頑張ってこられたおかげだと思う」との声もあった。

 「女性が活動しやすい環境にあるか」の質問には、市議から「議員も産休や育休が取りやすくなれば、議員に挑戦してみようという女性がもっと増えるのでは」との意見が出た。

 別の市議は「子育てが終わってから議員になればいいという声を聞くが、子育て中の議員がいるからこそ、その世代の問題が議会に届きやすくなる。リアルな年代の議員の存在はとても大切だ」と強調し、「どんな年代の人が当選しても、安心して議員活動ができる議会の環境づくりは前もって考えておくべき課題だ」と問題提起した。

 一方、市人事課によると、女性職員は4月現在で部長級1人、次長級1人、課長級7人しかいない。翼の会からは「市役所に役付きの女性職員が少ない。指導してほしい」と要望が出た。

 市議の1人は「初当選し議場で質問した時、前面に市当局の男性職員がずらりと並び威圧感があった。(3期目の)いまも変わっていない」と市役所の現状を指摘。別の市議は「政策決定の場に女性が少ないのは問題。家庭を犠牲にしなくてはならないなど女性が敬遠する事情もあるようだ。行政の男女参画を進めてほしい」と市に注文を付けた。

 櫻井会長は「女性議員の考えや議会活動、行政の課題などが見えてきて勉強になった。市議と気軽に話ができる機会を増やしたい」と話した。 (立山和久)

福岡県の天気予報

PR

福岡 アクセスランキング

PR

注目のテーマ