30回目の福岡国際映画祭 22作品「深い夢」へ誘う 福岡市で20日開幕 

西日本新聞 もっと九州面

 良質なアジア映画を発掘し、福岡から世界へ発信する「アジアフォーカス・福岡国際映画祭2020」(福岡市など主催)が20~24日の5日間、福岡市博多区住吉1丁目の「ユナイテッド・シネマ・キャナルシティ13」で開かれる。30回目となる今回は20カ国・地域の22作品を上映予定。日本初上映の新作や話題作のほか、世界的に評価が高い前衛映画監督のアノーチャ・スウィチャーゴーンポン監督(タイ)特集、昭和30年代のノスタルジーを体現する女優芦川いづみに注目した「日本映画特集」などがある。梁木(はりき)靖弘ディレクターは「新型コロナウイルスの流行で今年の映画祭はこれまでになく右往左往させられているが、いつものように映画館で開催する。映画はカルチャーであり、映画館でしか体験できない『深い夢』を見せてくれるものだからだ。今だからこそ『深い夢』を見ていただきたい」などとコメントを寄せている。

 今年は新型コロナの影響で、例年のオープニングセレモニーや海外ゲストの招へいはなく、作品の上映だけ。オープニングとして、事前応募した招待者を対象に20日午前10時15分から、福岡市内でオールロケしたチャン・リュル監督の「福岡」(2019年・韓国)モノクロ版を特別上映する。

 日本初上映は、圧倒的な映像美が見どころの「三人姉妹の物語」(19年・トルコ、ドイツ、オランダ、ギリシャ)や、肉処理場から脱走したバッファローを大群衆が本能むき出しで追う「ジャッリカットゥ」(19年・インド)など。アノーチャ監督特集は「クラビ、2562」や自選短編集など4本。日本映画特集は石原裕次郎と芦川いづみ共演の「乳母車」など4本。

 同映画祭は1991年にスタート。福岡市が「アジアと創る」をコンセプトに毎年9~10月に開催する「アジアンパーティ」の主要事業で、映画の紹介と文化交流を図っている。ほとんどの海外作品に日本語と英語の字幕が付き、観客の投票で決める「福岡観客賞」もある。新型コロナのためマスクの着用や座席数の制限などが実施されるが、アジア映画の魅力をじっくり堪能できる機会になっている。

 また、今年初の試みもある。すでに応募期間は過ぎたが、21日夜、同市博多区のマリンメッセ駐車場で、車の中から巨大スクリーンで映画を鑑賞できる「ドライブインシアター」を実施。人気ゲームの長編アニメーション「二ノ国」を上映する。 (田中仁美)

 入場券は前売りがなく、当日1作品1000円。全作品鑑賞のフリーパス(1万円)もある。中高生や大学生、留学生、障がい者は当日1作品500円。全席自由。新型コロナウイルス対策として入場制限を行うこともある。上映スケジュールは映画祭公式ホームページ(http://www.focus-on-asia.com)から検索できる。映画祭インフォメーション=080(8392)2783(平日午前10時~午後5時、20~22日も対応する)。

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