『元号「令和」と万葉集』 東茂美 著 (海鳥社・1430円)

西日本新聞 くらし面

 新元号「令和」の典拠となったのは「万葉集」巻五の「梅花歌三十二首」の序文。福岡女学院大教授で万葉集研究の著者は、序文をさまざまな角度から鑑賞しつつ、「梅花歌」が詠まれた天平とはどんな時代だったのか、舞台となった当時の大宰府はどんな状況だったか、歌は中国文学や中国からどんな影響を受けているか、思索を重ねてゆく。新元号で始まった文学と歴史の旅は、元号そのものが内包する祈りの思いに帰着する。1年前のブームとは一線を画する「令和考」になっている。

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