1960~80年代にテレビ放送されたNHK「新日本紀行」が…

西日本新聞 オピニオン面

 1960~80年代にテレビ放送されたNHK「新日本紀行」がBSで再放送されている。先日は「博多」だった。博多駅が現在地に移転して6年後、天神などを路面電車が走っていた69年の福岡市-

▼郊外で農家の人が夕方、ホタルを捕り、箱に入れて翌朝、福岡空港から東京に送る話から番組は始まる。「ホタルがすめる環境と、都市の機能が共存している街」のナレーション。伝統を継ぐ大きな祭りもあるし、という感じの番組の作りだった

▼それから半世紀。人口が2倍に増え、当時はなかった建物(例えば博多駅前の西日本シティ銀行本店、天神の天神コアなど)の建て替えが始まった今も、住みよい街の基本は変わらない

▼番組ではこんなナレーションも流れていた。「同じ海岸線につながる北九州市の人たちが産業公害に悩まされていながら、商業都市博多にはそうした心配はありません」

▼聞きながら思った。北九州市は空にも湾にも青が戻って久しい。環境先進都市として小学校の教科書にも載った。大きな祭りもある。ついでにいえば福岡がホークスなら北九州にはサッカーのギラヴァンツがあり、おととしはJ3最下位だったが、今現在J2首位でJ1昇格を目指す

▼同じ県の二つの政令市が、住みよさと活力を競い合い、地方を元気づける関係を全国に発信していってほしい。テーマ音楽が郷愁を誘う番組を見ながらそんなふうにも思った。

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