「かけるだけ」でお店の味 福岡・うきはの果実酢

西日本新聞 夕刊

 コロナ禍で、おうちご飯の機会が増えてから、キッチンの調味料が充実した感がある今日この頃。福岡県うきは市吉井町の醸造メーカー「果実酢と調味料・スー」が造る酢にハマっている。市内の果樹園で樹上完熟させた季節の果実と、自慢の地下水だけで造った、ぜいたくな酢だ。

 「酢は毎日手を入れると、ちゃんと応えておいしくなってくれるんです」。そう話す、この道20年の大山英章さんと紀子さんの夫妻が、築140年の建物でじっくり醸造。今の季節は、ナシ、桃、イチジク、巨峰でこしらえた4種類がある。

 ふたを開けると、どの瓶からも芳醇(ほうじゅん)な果実の香りがふんわり。酸味の中に果実の甘みが加わり、実にまろやか。使い方もさまざまで、希釈してドリンクとして飲んだり、ヨーグルトにかけたり。

 コクのある「いちじく酢」は煮込み料理のアクセントや、しょうゆとあえて万能ソースに。私は「もも酢」をサラダにそのままかけ、オリーブオイルと塩少々を加えるのがお気に入り。フルーティーな酸味で、食欲のない日もスルリと喉を通る。

 「かけるだけ」で、レストランのようなしゃれた一品になると思っていたら、プロの料理人にも愛用者が多いという。魔法の調味料、ぜひお試しを。

 (フリー記者・入江香都子)

 ▼スーの果実酢 なし酢、もも酢、いちじく酢、きょほう酢(200ミリリットル)各780円(税込み)。スー=0943(75)5664(ファクス兼用)。正午~午後5時。水、木曜定休のほか、不定休あり。注文はホームページからも。

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