接待店コロナ対策に20万円 高齢者インフル予防接種無償化も 福岡県

西日本新聞 社会面 御厨 尚陽

 福岡県は15日、新型コロナウイルスの感染拡大防止に向け、接待を伴う飲食店を対象に空気清浄機などの購入費として1店当たり最大20万円を支給する方針を固めた。流行拡大が懸念される冬を前に、感染が広がりやすい「夜の街」の対策を強化して経済活動との両立を後押しする。

 支給対象は、スナックやクラブなど接待を伴う飲食店で、業種別ガイドラインに基づく感染防止対策の実施が条件。助成の対象品目は検温できるサーモグラフィーカメラなどの備品で、複数店舗を運営する事業者には最大40万円を支給する。

 また、インフルエンザとの同時流行に備え、高齢者を対象にインフルエンザの定期予防接種の無償化に乗り出す。予防接種費用は3千~5千円程度だが、県内では現在、市町村の助成で自己負担額は千円程度になっている。重症化しやすい65歳以上や呼吸器などに基礎疾患のある60歳以上を対象に無償化し、医療体制の逼迫(ひっぱく)を未然に防ぐ考え。

 かかりつけ医など身近な医療機関での検査体制も拡充する。独自の支援策がある保健所設置市を除く県内の医療機関の受診者を対象に、抗原検査やPCR検査の保険適用後の自己負担分を全額補助する。

 新型コロナとインフルの同時流行に備えた対策強化は、自民党県議団が県に提言していた。県は9月定例県議会にこれらの事業費約42億円を計上した追加の補正予算案を提案する。 (御厨尚陽)

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