観光回復へ"南小国新戦略" 異業種交流から新企画生まれる

ミニランチ周遊も好評

 新型コロナウイルス対策に配慮しながら、各地で観光巻き返しに向けて試行錯誤が続く中、南小国町では「渓谷の丸ごと1日貸し切り」「ミニランチ周遊プラン」など新企画が相次ぐ。原動力となっているのは民間会社「SMO南小国」。アイデアは異業種交流から生まれているという。

 同社が14日から約1カ月の期間限定で始めたのが、町内にあるマゼノ渓谷の貸し切りプラン。1日1組限定で渓谷を開放し、半日を自由に楽しんでもらう。

 3密(密閉、密接、密集)にも配慮した「新たな観光様式」として5月末から1カ月間、初めて実施したところ好評だったため、秋も実施することにした。

 前回は10組が利用。家族連ればかりではなく、バーベキューを楽しむグループ、年配の母親と娘たちが、思い思いの時間を楽しんだという。

 提案したのは、外国人観光客に対応する同社社員のワル・マックスさん(31)。スウェーデン出身で「『密』を気にせず、渓谷で昼寝や読書、森林浴。そんな楽しみ方があってもいい」と考えたという。

 渓谷は紅葉の名所として知られ、見頃を迎える11月ごろには別途、管理する牧野組合が開放する。

 同社は空き家を改装し昨春、町内に「未来づくり拠点MOG(モグ)」を開設。カフェのような協働空間(コワーキングスペース)で、農家や旅館経営者、移住者、町役場職員らが「コロナ後の観光」など話し合う中、アイデアは生まれた。

 少量で割安なランチなどを3店舗で楽しめる企画「こわけランチ」も好評だ。町内の飲食店がそれぞれ持ち味を生かし、周遊・分散型の観光を後押しする。

 チケットは木製3枚組みで1500円。町内の19店で各500円の料理や食材が飲食・購入できる。温泉巡りを割安で楽しめる黒川温泉(同町)の温泉手形と同じ仕組みだ。

 実際に使ってみると「マイタケと山菜、大根おろしのぶっかけそば」「どぶろくプリンと酵素ジュース」「究極のメロンパン2個」が楽しめた。

 周遊ランチチケットは町内の物産館「きよらカァサ」で販売しており、購入から半年間有効。渓谷貸し切りの利用料は平日1万円、土日祝日1万5千円で要予約。SMO南小国=0967(42)1444。

 (佐藤倫之)

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