憩いの拠点に…築47年の空きビル改修 飯塚市・緑道公園エリア

西日本新聞 筑豊版 丸田 みずほ

市民のアイデア実現

 福岡県飯塚市吉原町にある築47年の空きビルと、その横を通る遊歩道「緑道公園」のエリア一帯が憩いの場として生まれ変わる。昨年10月にあったリノベーションスクール(市主催)で市民らが提案したアイデアが実現したもので、参加者の案が形になるのは「元野木書店」2階のブックカフェに続き、2例目。地域のまちづくりを柱にした総合コンサルティング会社「倖乃舎(さちのや)」(同市)がリノベーションを手掛け、21日にオープンする。

 ビルは、その形から「サンカクビルヂング」と名付けた。1階には地元食材を中心に使用したお弁当や定食(20食)を提供するカフェ「Le Merge(ルマージ)」をオープン。米や有機野菜など筑豊地区から取り寄せた食材の物販も行う。2階はコミュニティースペース「智輪(ちりんぐ)」と名付け、英会話教室や物作りワークショップ、企業の会議などに無料(ワンドリンク制)で使える空間に。Wi-Fiやプロジェクターも備えている。3階には同社の事務所を置く。

 「人通りが多いとは言えない緑道公園を起爆剤に、憩いの空間を作りたいと考えた」と倖乃舎の稲富隆太さん(34)。稲富さんは不動産の経験があり、元々は市のサポート役としてスクールに参加していた。バスターミナルや商店街、飲食店街などのエリアに囲まれているビルを生かせば、エリア全体のにぎわいを創出できると考えて自ら事業を引き受けたという。

 ビル内の壁や床は地域の人に参加してもらって白を基調に色を塗り、明るい空間に仕上げた。一部の床は昔のままで、外観も正面入り口以外は手を入れておらず、あえて古さを残している部分もある。正面入り口の反対側には緑道公園に面した出入り口があり、両方から行き来が可能となっている。

 カフェは夜にはバーになる。店長(37)は、看護師の経験からヘルスケアを意識しているといい、「心や体が満たされる食事を伝えていきたい」。稲富さんは「今後は新型コロナの状況を見ながら、無農薬野菜などを扱ったマルシェや音楽イベントなどを徐々に開催し、この場所を拠点に地域を元気にしていきたい」と話す。

 営業時間は午前11時~午後9時。21日午前11時~午後4時は、オープニングイベントとして水引でアクセサリーを作るワークショップを開く(参加費2500円)。サンカクビルヂング=0948(52)3619。 (丸田みずほ)

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