きっかけは「はなちゃん」 連載・霹靂の日々【41】大島一樹

西日本新聞 くらし面

 私がこのコラムを書きたいと思ったキッカケは、実は「はなちゃんのみそ汁」という本でした。ご存じの方も多いと思いますが、著者は西日本新聞社編集委員だった安武信吾さん。がんで亡くなられた奥さんが残したブログを元にした本で、映画にもなりました。娘さんの名前がはなちゃん。なんとウチの次女と同級生。会わせたこともあります。

 安武さんとは仕事の関係で知り合いでしたので、そのブログも知っていましたが、本になったときは少しびっくり。改めて読ませていただき、また映画も次女と見に行きました。奥さんの闘病の様子、そして残された子どもへのメッセージが心に刺さりました。食の大切さから、生きること、生まれることの意味、また日常が宝物だということ、心から共感しました。

 本が出た当時はウチのオクサンが倒れて1年が過ぎたころ。初めはただただ感動するばかりで、安武さんってスゴイという何の変哲もない感想。また本に書かれていることが自分に重なる部分も多くあり、参考にさせていただきました。その後、数年たってからですが、もしかしたら自分の経験も他の方の役に立つのかもしれない、そんな風に思えてきました。それがこのコラムで実現したのです。

 ウチのオクサンはまだ命をつないでいますし、安武さんの経験とは比ぶべくもないのですが、私が書いていることが、誰かの力になれれば幸いです。 (音楽プロデューサー、佐賀県みやき町)

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