日田市庁舎の階段撤去案否決へ 市議会委「市民の意見を聞くべきだ」

 大分県日田市議会の総務環境委員会(中野哲朗委員長)は17日、開会中の定例会に提案された本年度一般会計補正予算案(総額16億1573万円)を巡り、新型コロナウイルス対策として庁舎の中央階段を撤去する事業費(979万円)を減額した修正案を全会一致で可決した。23日の最終本会議で可決の見通し。議員提案により補正予算案修正案が可決されれば、2017年12月の定例会で、日田祇園祭の山鉾(やまぼこ)の収納庫建設費を減額して可決して以来となる。

 1、2階を結ぶ中央階段は、1階市民課前にせり出すように設置されている。近くにはエレベーターや別の階段があり、2階に市民窓口もほとんどないことから市民の利用が少なかったという。このため市は、年末や春の繁忙期に来庁者同士が密集状態にならないように、1階の待ち合いスペースを約2倍に拡大するための中央階段撤去費を予算案に盛り込んでいた。

 ところが庁舎内を大幅に改装する案が、突然出されたと受け止める議員が多く、16日の委員会では「これまでの検討経緯は」「市民の意見を聞くべきではないか」といった質問や意見が相次いだ。17日に修正案を提案した坂本茂議員(公明)は「撤去計画を市民課が知ったのは(補正予算案提出直前の)8月21日と聞いた。庁内の連携もできていないのでは」などと議論の不十分さを指摘した。

 山中栄二総務部長は「本会議での採決の行方を見守りたい。コロナ対策として、階段撤去が必要という考えに変わりはない」と話した。

 (中山雄介、鬼塚淳乃介)

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