長崎市に住んで驚いたのは…

西日本新聞 社会面 山本 敦文

 長崎市に住んで驚いたのは、街で自転車をほとんど見かけない点だ。マンションにも駐輪場はなく、息子の自転車はやむなく会社の敷地に置くことに。自転車産業振興協会が2018年度に調査した都道府県別の1世帯当たり保有台数では、長崎県は0・556台で最下位。全国平均の半分以下で、長崎市に限れば「さらに低い」のが実感だ。

 坂の多さが理由らしい。知人によれば「そもそも自転車に乗れない人が多い」とか。その代わり、歩く。この夏の猛暑でも日傘を差してゆったりと。見慣れれば、背後からの自転車にせかされることなく歩く人々はとても優雅だ。

 国は17年施行の自転車活用推進法に基づき、都道府県ごとに計画を策定して自転車通行帯の整備などを進めている。環境に優しい二輪の利点は認めるが、長崎では歩道拡幅や休憩用ベンチの設置などが理にかないそうだ。雨ざらしのままの息子の愛車には気の毒だけど。 (山本敦文)

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