井原山「洗谷ルート」が通行禁止に 遭難死亡事故受け 糸島署

西日本新聞 ふくおか都市圏版 竹森 太一

関係機関が緊急対策会議

 福岡県糸島市瑞梅寺の井原山(983メートル)で登山者が死亡した事故を受け、糸島署や糸島市消防本部などの関係機関が18日、事故防止対策を検討する緊急会議を開き、現場となった「洗谷ルート」を通行禁止にすることを決めた。同日に同ルートの登山口を閉鎖した。山中には携帯電話が通じない場所が多いため、事業者に電波を中継する基地局の設置の要請も行う。

 署によると、事故では、瑞梅寺ダム上流の滝に近い洗谷ルート沿いで14日、西日本新聞ビジネス編集部の野中彰久さん(57)が遺体で見つかった。野中さんは13日に入山したが、登山計画書の下山予定時刻を過ぎても戻らなかった。県警や消防が14日朝から捜索し、岩場で倒れている野中さんを見つけた。

 洗谷ルートは、複数ある井原山の登山道の中でも、沢や崖が続く上級者向けのコース。ロープを頼りに登る危険な場所も多い。昨年12月から今年7月までに、登山者が道に迷ったり、滑落したりする事故が3件発生。関係機関は同月に2度、事故防止会議を開き、市ホームページで注意を呼び掛けていた。

 この日の緊急対策会議では、難航を極めた今回の捜索の状況や遭難事例が説明され、「登山上級者でも難しいルート」という認識を共有した。

 糸島署は19日からの4連休、閉鎖する登山口に署員を配置して対応する。同市内のJR筑前前原駅やバス停などには関係機関が連携して、同ルートの「通行禁止」を周知する看板を設置する。市は井原山を紹介するパンフレットから洗谷ルートを削除する方針。

 糸島署の有馬健一署長は会議で「各機関の縦割りを排して連携して対策を講じたい。早急に打てる手を打ち、中長期的な課題も一つ一つ解決していきたい」と述べた。

(竹森太一)

福岡県の天気予報

PR

福岡 アクセスランキング

PR

注目のテーマ