古賀っ子大好き…「牛めし」商品化 ニビシ、創業100年機に開発

西日本新聞 ふくおか都市圏版 今井 知可子

給食の絶大人気メニュー

 給食の献立で何が好き? この質問に福岡県古賀市の小中学生は断トツで「牛めし」と答えるのだそうだ。牛肉はちょっぴりだけど、しょうゆの色が染みた甘い炊き込みご飯。昭和50年代に学校給食に登場して以来、古賀っ子の胃袋をわしづかみにしてきた献立を、同市で創業100年を迎えた「ニビシ醤油」が商品化。今月発売され、土産物として人気を集めている。

 古賀市の給食は旧古賀町時代からセンター方式で、全小中学生が同じ献立を食べて育つ。牛めしは秋、冬の定番として続く人気メニュー。現在、40代後半ぐらいの人たちが小学生のとき給食に登場したようだ。「牛めしの日はヤッター!とうれしかった」「おかわり競争がいつもより激しかった」「牛めしの日は欠席が少なかった」-。かつて給食で食べたという市民に聞くと、思い出を熱く語る。

 同市の中心部、JR古賀駅そばに本社工場があるニビシ醤油は昨年100周年を迎えたのを機に、新商品開発に取り組むことになった。子どものころに食べて忘れられない味って何だろう。社内アンケートを取ったところ、候補に挙がったのが「給食で食べた牛めし」だった。

 「何それ?」。市外出身の社員は、牛丼のような料理を想像。市出身の社員の説明を聞き、牛肉をしょうゆ味で炊き込んだご飯だと理解した。九州では「かしわめし」がなじみ深い。鶏肉などの具材を炊き込んだご飯で、同社もレトルトの「かしわめしのもと」を既に商品化している。鶏肉を牛肉に代え、「牛めしのもと」の商品化を決定した。

 開発を担当した魚住祐子さん(45)は給食の味を覚えていた。記憶を頼りに試作を重ねるも思い通りの味にならない。「原点を訪ねよう」と実際の給食の牛めしを試食させてもらった。しょうゆが黒く濃くしみた甘ーい味。「この色、この味だ」。改良して商品は完成。ネーミングには「古賀」を入れることを強く推した。「古賀の牛めし」(税込み550円)はJR古賀駅の市観光案内所や同社オンラインショップで発売している。

   ◇    ◇

 給食で実物の「牛めし」(現在の献立名は牛肉ごはん)を食べてみたかったが、同市によると11月以降の登場。同市教委が公開しているレシピを見ながら作ってみた。牛肉とこんにゃくを炒めて砂糖をまぶす手順はまるですき焼きだ。牛肉の脂と玉ネギが甘く溶け込み、香ばしいお焦げもできた。古賀っ子の味で食欲の秋を満喫した。 (今井知可子)

牛めしレシピ(米3合分)

【材料】牛肉110グラム、玉ネギ55グラム、ニンジン35グラム、こんにゃく20グラム、三温糖大さじ2、みりん小さじ2、濃口しょうゆ大さじ2+小さじ2、コンソメ7グラム

【作り方】(1)米を洗って炊飯器にセットする(2)玉ネギはさいの目、ニンジンは短冊に切る(3)鍋をあたため油をひき、牛肉、こんにゃく、三温糖の順に入れ炒める。玉ネギ、ニンジンを加え、残りの調味料を入れて煮立たせる(4)炊飯器に具を入れ、味を調えて炊く

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