「まだまだ学ぶことが多い」藤井聡太二冠 AIを評価「新しい可能性」

西日本新聞 社会面 根井 輝雄

 将棋の第61期王位戦7番勝負(西日本新聞社主催)で、高校生棋士の藤井聡太二冠(18)が福岡市で行われた第4局(8月19、20日)で王位を獲得してから1カ月。このほど名古屋市内で西日本新聞などとのインタビューに応じた。4連勝した王位戦を振り返り「まだまだ学ぶことが多い」としつつ、来期に向け「自分の実力を高めたい」と語った。

 藤井二冠は7月、第91期棋聖戦5番勝負で、史上最年少の17歳11カ月で初タイトルの棋聖を獲得。続いて王位も手にし、最年少二冠となった。

 今期の王位戦は予選から勝ち上がり、紅白リーグに初参加。「負けても次があるので、落ち着いて臨めた」。リーグで5戦全勝し、挑戦者決定戦で永瀬拓矢二冠(28)を破った。

 7番勝負で挑んだのは、前期に史上最年長で初タイトルを獲得した当時の木村一基王位(47)=現九段。公式戦では初対局で「自分では気付かなかった手を指され、まだまだ学ばなければ」と感じた。

 第4局では、飛車を切った封じ手「8七同飛成」が話題になった。「その前から飛車を切ると決めていたが、かなり複雑なので改めて考えた」という。その後は攻め合いになり「攻めがつながる形が見えてきた」と振り返った。福岡での滞在時間が短く「ラーメンを食べる機会がなかったので、次はぜひ」と笑顔を見せた。

 直近の目標は、第70期王将戦。近く始まる挑戦者決定リーグに在籍しており、本年度内の三冠の可能性を残している。

 人工知能(AI)が次の一手や形勢判断などで人間以上に発達した点については「新しい可能性に気付くこともあり、プレーヤーとしてプラスの面が大きい。観戦者としても(どちらが有利か)指標があることで楽しみやすくなった」と肯定的に語っていた。

(根井輝雄)

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