長年、闘病生活を送っていた…

西日本新聞 社会面 佐々木 直樹

 長年、闘病生活を送っていた叔父の訃報が届いた。知らせてくれた母親と電話で思い出を語り合いながら故人をしのんでいるうちに、葬儀での身なりに話題が移った。「葬式ではマスクは何色がいいだろう? やっぱり黒?」

 新型コロナの感染拡大によって、新しいルールやマナーが生まれた。最たる例は外出時のマスク着用だろう。素材や形、色柄も多様化する中、葬儀や法事で失礼に当たらないマスクの色に配慮するのも新たなマナーといえるだろうか-。葬儀社に尋ねたところ、決まりはないらしい。「白で問題ない」という。

 新しい慣習は今後も増えるだろう。マナーやルールは皆が安心して過ごすためのものだが、今回はそれを過剰に振りかざして他人を非難し、社会を分断させかねない事態も起きた。秋冬にかけて懸念される感染の再流行に備え、いま一度、協力しあって命を守るマナーやルールにこそ目を向けたい。 (佐々木直樹)

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