「シーグラス」集めてランプに 長崎・壱岐の男性が制作

西日本新聞 長崎・佐世保版 田中 辰也

 長崎県壱岐市芦辺町の馬渡拓仁さん(66)が波にもまれて角が取れたガラス片「シーグラス」を使ってランプを作り、築約80年の木造2階建てを改装した工房兼ギャラリーに展示している。赤や黄、緑、水色のガラス片を通した光が幻想的で、会員制交流サイト(SNS)などで人気を集めている。

 馬渡さんがシーグラスのランプ作りを始めたのは、対馬市でラーメン店を営んでいた20年ほど前。当初は土台にガスボンベなどの金属製品を使っていたが、14年前に父の介護のため壱岐の実家に戻り、作業員として働いていた家屋の解体現場で捨てられていたかめやつぼに着目。陶器をくりぬき、ステンドグラスのようにはめ込む独特のスタイルを思い付いた。

 もともと植物や風景の写真を撮影したり、海岸に漂着した流木を加工したりと多趣味だった馬渡さん。これまでに手掛けたランプは約200個。つぼやかめの側面にひし形や円形の穴を開け、はんだ付けして組み合わせたシーグラスをはめ込む。底に電球を取り付け、最後につやだしをして仕上げる。

 休日はシーグラスを拾いに壱岐の海岸に足を延ばす。瓶などのガラス製品が長い年月をかけて波や砂にもまれて丸みを帯びたガラス片は水色が一番多く、緑や黄色、赤、茶色もある。

 ギャラリーも自宅2階を3カ月かけて改装した。今年6月には馬渡さんが遊ぶという意味で「馬遊(まゆう)」と名付けて看板を設置。インスタグラムなどで来場を呼び掛けたところ、島外からも見物客が訪れるようになった。「くぎ付けになって作品を見てくれる人もいる。そういう姿を見ると、新たな制作意欲が湧いてくる」と話す。

(田中辰也)

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