福岡県柳川市に広がる干拓地は…

西日本新聞 社会面 室中 誠司

 福岡県柳川市に広がる干拓地は広い。江戸から明治、大正、昭和と有明海を埋め立て拡大を続けた土地を自転車で走ると、多くのブドウ畑があることに気付く。筑後地方のブドウ産地といえば、田主丸やうきはが有名。柳川が産地だということを知らなかった自分の不明を恥じた。

 JA柳川などによると、主に生産しているのは巨峰。有明海の干拓地は高低差がほとんどないため寒暖の差が小さく、巨峰の実の色はやや薄いとか。一般に黒に近い濃い紺色が糖度の高さの目安といわれるそうだが、柳川産のブドウの甘みも他の産地の物に負けていない。糖度の数値も高く、加えて潮風を受けたミネラル豊かな土壌で育つと、酸味に切れが出るという。

 そんなに詳しくはないが、ワインも土壌によって味の違いが出ると聞く。食用とワイン用で、違いこそあれ、生産者の込めた思いを想像しながら、一粒一粒味わっている。

 (室中誠司)

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