九工大印超小型衛星 フィリピン、パラグアイと開発 21年打ち上げへ

西日本新聞 社会面 古瀬 哲裕

 九州工業大(北九州市戸畑区)は24日、フィリピン、パラグアイの政府・研究機関と共同開発した超小型人工衛星3基を報道各社に公開した。2021年に打ち上げ、国際宇宙ステーションから宇宙空間に放出する計画。中南米に多い感染症の研究や、衛星の低価格化に向けた実験などに役立てる。

 九工大は超小型人工衛星の打ち上げ数で世界一の実績があり、宇宙開発新興国の人材を育成しながら国際協力網をつくるプロジェクトを進めている。3基は、両国から留学している大学院生ら14人を中心に約2年かけて開発した。いずれも約10センチ四方の立方体で重さ1230グラム。材料費は約300万円。高度約400キロの軌道上を1~2年間、飛行するという。

 パラグアイにとっては初の人工衛星で、中南米で多くの死者が出る感染症「シャーガス病」を媒介する虫の分布を調査する。衛星の活用でへき地のデータ収集が可能になるとしている。

 また、衛星専用の接着剤など高価な材料を市販品で代替できるか調べ、九工大が開発した太陽電池の試験も行う。共同研究をまとめる趙孟佑(ちょうめんう)教授は「今後はとにかく安く早く打ち上げると同時に、より具体的な利用法を見いだすことが重要だ」と語った。 (古瀬哲裕)

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