国内の治安維持より、兵役が優先された。父は悔しかったろう 言葉を刻む(91)

西日本新聞 社会面

国内の治安維持より、兵役が優先された。父は悔しかったろう

 (福岡県太宰府市、高木計宝さん)

 小倉警察署の刑事として昼夜関係なく容疑者を追い続けた父は、強盗殺人事件の捜査に当たっていた1943年、陸軍に召集された。「あと少しで逮捕できたのに」と同僚から聞かされた。同年末、みぞれが降る門司港で、フィリピンへ出征する父は「かあちゃんの言うことをよく聞け」と10歳の高木さんに言った。45年6月、投下爆弾破片創により戦死。刑事としての責務を果たせなかった父の後を継ぎ、福岡県警に就職、定年まで勤めた。今年6月、87歳の時に語った。

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