『明治維新を問い直す』 マシュー・オーガスティン 編

西日本新聞 くらし面

 時代や立場によって意味づけの振幅が大きい明治維新を、グローバルかつ長期的な視点から再考する論集。「明治維新という神話」「連鎖する革命」「押し寄せる近代」の3部からなり、日中米の専門家が分担執筆した。日本がチベット仏教圏の満州に利権を得たことで、辛亥革命と前後する時期に日本とチベットの関係構築が試みられたこと、日本の帝国統治の特質である「同化主義」の起点として琉球処分を考えるなど、埋もれた史実や新たな視点の提示が刺激的。編者は日本近現代史が専門の九州大准教授。

(九州大学出版会・1980円)

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