【動画あり】最新鋭「新エネ車」技術競う 北京モーターショー開幕

西日本新聞 総合面 坂本 信博

V字回復の中国市場に熱視線

 【北京・坂本信博】新型コロナウイルスの影響で4月から延期されていた世界最大規模の自動車展示会「北京国際モーターショー」が26日、北京市で開幕した。コロナ禍で世界の景気が低迷する中、中国は自動車販売市場がV字回復しており、日本はじめ各国のメーカーが電気自動車(EV)など最新鋭の「新エネルギー車」や先端技術を競い合うように披露した。世界最大の市場となった中国への期待の高さと競争の激しさを示している。

 中国政府が年間販売台数に占める新エネ車の比率を2025年に25%(19年現在4・1%)へ引き上げる目標を掲げていることもあり、EVやプラグインハイブリッド車(PHV)などの新エネ車を中心に785台を展示。世界の主要モーターショーでは今年唯一の開催で、中国にとっては感染封じ込めと経済回復をアピールする機会となった。

 トヨタ自動車は会場で、中国でのハイブリッド車(HV)の販売が累計100万台を超えたと発表し、次世代型燃料電池車のコンセプトカーなど電動化車両だけを展示。初めてガソリン車の出品を見送った。上田達郎中国本部長は「電動化のフルラインアップメーカーとして、中国の青い空に貢献する」と強調した。

 日産自動車は同社初となるスポーツタイプ多目的車(SUV)の新型EVで、21年に中国で販売予定の「アリア」を海外初披露。内田誠社長兼最高経営責任者(CEO)はオンライン記者会見で「中国市場は世界の中でも力強い需要の回復が見られ、中長期的にまだまだポテンシャル(潜在力)がある。自動運転や電動化の領域でも世界をリードしており、顧客ニーズの進化がとても速い」と述べた。

 ホンダは中国で量産し、世界展開を視野に入れる同社初の電動SUVのコンセプトカー「ホンダSUV eコンセプト」を世界初公開し、注目を集めた。

 中国の大手EVメーカー比亜迪(BYD)など現地企業や、ドイツのフォルクスワーゲン(VW)など各国メーカーも新エネ車を披露し、自動運転や「コネクテッドカー(つながる車)」などの新技術を誇った。

 19年の世界販売9130万台のうち、中国は最大の2577万台(約28%)を占め、日本の5倍近い巨大市場。コロナ禍で中国の今年1~2月の新車販売台数は前年同期比約42%減少したが、4月からV字回復した。「先進国より普及が遅れる家庭用乗用車や商用車など、さらに拡大する可能性が高い」(アナリスト)とされる。

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