インスタで物資集め豪雨被災地へ 防災士志す17歳が伝えたいこと

西日本新聞 筑豊版 福田 直正

 7月の豪雨で被災した大牟田市や熊本県八代市の住民を支援しようと、福岡県小竹町の高校3年井野口さやさん(17)は同町の住民らから支援物資を募り、被災地に送っている。活動を通じて防災への関心を深め、「防災の大切さを地域に伝えたい」と意欲を見せている。

 井野口さんは福岡市の単位制高校に通っており、起業や社会貢献に取り組む全国の学生が目標を語り合う「日本学生コミュニティ『ルート』」のメンバー。7月の豪雨発生時、2018年の西日本豪雨で被災した経験を持つメンバーの提案を受け、被災地に物資を届ける活動を始めた。

 八代市に住む友人に必要な物を聞き、飲料水や衣類を集める物資のリストを作成。写真共有アプリ「インスタグラム」などで協力を呼び掛けると、町内の知人を中心に物資が集まった。

 直方市で活動するルートのメンバーと合わせ、2トントラック1台分を父親の運転する車で八代市まで運び、現地のボランティアを通じて被災者へ届けた。被災地では、水の力で倒れた電柱、家財道具を流され泥だらけになった家を目の当たりにした。自身も西日本豪雨では、自宅周辺が冠水し停電する被害を受け、水害について知っているつもりだったが想像以上だった。

 「継続した支援が必要」と、7月以降も会員制交流サイト(SNS)を活用し、支援物資を募っては、ボランティアを通じて被災地に届けている。

 現在、「今まで支えてもらった小竹町の人に、防災を通じて恩返しがしたい。ただ、災害や防災について学ぶことは多い」と防災士の資格取得に向け勉強中。防災士になったら、大きな災害を経験したことがない子どもたちに防災の必要性を分かりやすく伝えたいと考える。「子どもは新しいことを聞いたら、すぐに家庭で行動に移してくれるはず。地域の防災力向上に少しでも貢献したい」と話している。 (福田直正)

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