国史跡「石塚山古墳」で無断掘削? 苅田町教委「人が掘った形跡」

西日本新聞 ふくおか版 石黒 雅史

県警が文化財保護法違反の疑いで捜査

 福岡県苅田町教育委員会は28日、町役場敷地に隣接する国指定史跡の「石塚山古墳」で、最大で直径約1メートル、深さ約25センチの穴が計6カ所掘られているのを9日に職員が発見したと発表した。「人が掘った形跡がある」として同日、行橋署に通報。署は文化財保護法違反の疑いで捜査している。

 町教委生涯学習課によると、古墳時代前期に築造された石塚山古墳は全長約130メートルの前方後円墳で、九州では大規模かつ最古級。発見された穴は直径10センチ~1メートル、深さ10~25センチで、後円部の墳頂(頂上部分)約100平方メートルの範囲内に掘られていた。墳頂の数十センチ地下には竪穴式石室の一部が残り、国指定重要文化財の三角縁神獣鏡7面などが出土した古墳の最重要部という。

 同課の担当者は「全面を発掘調査したわけではないので、表土部分にも埋蔵品の破片などが残っている可能性があり、無断掘削は極めて悪質」と指摘する。

 いたずらか、盗掘目的かなどは不明で、同課は「国史跡は国民共有の財産。史跡の重要性を啓発する活動を強化したい」と強調。不審者の情報提供も呼び掛けている。行橋署=0930(24)5110。

(石黒雅史)

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