「ボランティアなんて…

西日本新聞 社会面 糸山 信

 「ボランティアなんて自分とは別世界のことだと思っていたけれど、気が付くとそこに居場所があった」

 昨年8月の豪雨で大きな被害を受けた佐賀県武雄市で、被災者支援を続ける一般社団法人「おもやい」。活動に加わるボランティアの若者たちが今、口にする言葉だ。

 おもやいは豪雨後に発足した組織で、被災地支援の経験があったのは代表理事の鈴木隆太さん(44)ら数人のみ。故郷が心配で帰省してきたり、自らも被災者ながら比較的被害が小さかったりした20~30代が次々と協力を申し出て活動の輪が広がっていった。

 一度動きだせば若者たちのフットワークは軽やか。この夏も地元支援の合間には、熊本県人吉市などの災害現場に向かった。被災がきっかけだけに、「自分探し」という言葉は時代に合わないかもしれない。いずれにしても、この1年で自らの変化を自覚した若者たちの後ろ姿は頼もしく感じられた。 (糸山信)

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