歯応え、やがて、しっとり 佐賀・伊万里の奈良漬

西日本新聞 夕刊

 夫の両親から8歳の娘まで3代にわたり、食べ続けている奈良漬。佐賀県伊万里市二里町にある1909(明治42)年創業の「古伊万里酒造」の製品だ。

 同酒造の清酒は、佐賀県産米と地元の名水を原料に、昔ながらの技法で造られる。海外の日本酒鑑評会でのグランプリ受賞歴もあり、国内外での評価も高い。奈良漬は、この手間暇かけた酒造りの過程で出る純米酒の酒かすに、契約農家から届く取れたてのシマウリを漬け込む。

 7月中旬に出荷が始まった。はじめのころは、まだ青みの残る浅漬け状態で届くのだが、歯応えがよい。熟成が進むと、しっとり丸みを帯びた味に。なれるに従って変化する味わいが楽しめるのも、魅力の一つだ。

 「奈良漬は『香りが…』というお酒を飲めない方がいますが、うちのなら食べられるという方も多いんですよ」と、4代目社長の前田くみ子さん(53)。確かにうちの娘、幼いころ、食卓に並べた端からつまみ食いしていた-。

 さらにうれしいのが、食べた後に残る酒かすの再利用。化学調味料や防腐剤など一切使われていないこともあり、わが家では、塩で水分を除いた魚や野菜、チーズなんかを漬け込んで、おいしい一品に仕立てています。

 (フリー記者・入江香都子)

 ▼古伊万里酒造の奈良漬 2000円(350グラム)~6000円(2.6キロ)。税、送料(750円~)は別途必要。注文はホームページでも。同酒造=0955(23)2516(午前9時~午後5時)。日曜、祝日休み。

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