【動画あり】まるで「おとぎの国」…輝く砂浜、水質改善にも一役

西日本新聞 もっと九州面 帖地 洸平

 長崎県大村市森園町に色とりどりに輝く砂浜がある。おとぎの国を思わせる光景だが、実はこの砂浜は、大村湾の水質改善に一役買っているとか。赤潮の原因となる植物プランクトンを食べるアサリを育てる狙いで、ガラスを使った人工砂が敷かれているのだ。うーむ、なるほど、とうなりながら、メルヘンチックで、エコでもある世界に浸ってみた。

 サクッ、サクッ。踏みしめた感触は普通の砂浜と同じだった。ただ、見た目が違う。どれも透明で、青や緑、オレンジ色…。本物の砂と比べて粒も粗い。ガラスで作られているが、角は削れており、触ってもけがをすることはない。

 「子どもたちも安心して遊べます。インスタ映えにもなるし、最高の場所ですね」。長女結葵(ゆあ)ちゃん(3)と訪れていた福岡県久留米市の鈴木郁佳(あやか)さん(31)はこう話し、熱心にシャッターを切っていた。

 人工砂を考案したのは、長崎県環境保健研究センター。大村湾の赤潮などの対策として、アサリが1~2ミリ程度の砂粒に付き、育ちやすいことに目を付けた。県内の一般家庭から集めた空き瓶などのガラスを5ミリ以下に砕いて作り、2016年、約1ヘクタールの砂浜に3千立方メートルの人工砂をまいたそうだ。

 砂浜はこれから冬にかけて一層美しさを増す。同センターの水産学博士粕谷智之さんは「海に出た漁船を背景に撮影するのもお勧めですよ」とPRしていた。 (帖地洸平)

 ガラスの砂浜 長崎自動車道大村インターチェンジから車で約10分。森園公園近くにある。遊泳禁止。同園には無料駐車場があり、多目的トイレを設置している。

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