江戸期の櫓基礎見つかる 熊本城 石垣復旧工事を公開

西日本新聞 熊本版 長田 健吾

 熊本市は9月30日、2016年の熊本地震で被災した飯田丸五階櫓(やぐら)の石垣復旧工事を報道陣に公開した。今年5月に江戸時代の櫓の基礎が良好な状態で見つかっており、市は貴重な遺構を保存しつつ石垣の解体を進めている。

 「奇跡の一本石垣」と呼ばれた角の石垣に支えられて倒壊を免れた飯田丸五階櫓は、保存に向けて17~18年に解体。市熊本城調査研究センターによると、今年5月、飯田丸の下部にある「要人櫓」の石垣の解体作業中、柱や床の礎石が良好な状態で見つかったという。

 要人櫓は長屋状で、櫓本体は1876~77(明治9~10)年に旧陸軍が解体。加藤清正の息子の時代に築かれたとされる石垣の発掘調査はしておらず「基礎などの残存状態は悪い」と考えられていた。

 城内を描いた江戸時代の絵図には、櫓の基礎の位置は記載されておらず、今回の発見は要人櫓の研究材料として貴重だという。担当者は「地震があったからこその発見。またひとつ城の歴史が明らかになった」と話した。 (長田健吾)

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