「極めて異例」中国の大学、連休返上 コロナ再流行に備え授業

西日本新聞 国際面 坂本 信博

門封鎖し外出制限も

 【北京・坂本信博】中国では1日の国慶節(建国記念日)から8日間の大型連休が始まり、新型コロナウイルス感染拡大以降で最大規模となる延べ6億人超の国内旅行が見込まれる。そんな中、異例の連休返上で授業を継続する大学が少なくない。学内での感染を防ぐため、キャンパスの門を事実上封鎖して学生の帰省や外出を制限する大学もある。冬季の再流行を警戒し、講義をなるべく早く進めたい狙いもあるようだ。

 中国のオンライン旅行大手、携程旅行網(シートリップ)のビッグデータ実験室によると、20を超える省・自治区・直轄市政府が旅行優待券を配布するなど中国版「Go To トラベル」を展開。中国外務省がコロナ対策で海外旅行自粛を呼び掛けていることもあり、前年(延べ7億8200万人)の約8割に当たる6億人超が国内旅行に出かけると予測されている。

 一方、各地の大学関係者によると、1日だけ休みにしたり、祝日と土日を除く5日間は通常通りの講義や、1年生に義務付けられている軍事教練をしたりする大学が珍しくない。「コロナで休校やオンライン講義を余儀なくされた影響で、極めて異例の措置」(北京の大学教員)という。

 中国の大学生は寮生活が中心で、構内で買い物などもできるため、校門を閉じて帰省や外出を原則として制限する大学もある。学生たちがフェンス越しに人と会ったり、「外売(ワイマイ)」と呼ばれる料理宅配を受け取ったりする光景もみられる。

 北京市内の男子大学生(21)は「再流行への備えと聞いた。オンライン講義は不便。講義を受けられるうちにしっかり勉強するためには仕方ない」と話した。

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