兄は全身に包帯を巻き、血みどろで鬼のような姿で帰ってきた 言葉を刻む(95)

西日本新聞 社会面

兄は全身に包帯を巻き、血みどろで鬼のような姿で帰ってきた。兄とは思えず、化け物だと押し入れでガタガタ震えていた

 (長崎県長与町、友永基美子さん)

 長崎県・五島列島の奈留島で育ち、原爆が投下された1945年8月9日も島にいた。6歳違いの兄、朝雄さんは長崎師範学校で被爆。全身にやけどを負い、9月になって島に帰ってきた。傷口に湧いたうじ虫を、家族で1匹ずつ取った体験が忘れられないという。「兄の体験をどう表現したらいいのか」と考え、兄や犠牲者の思いを油絵で伝えようと決心。長崎原爆資料館に作品12点を寄贈した。2017年、81歳の時に取材に語った。

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