球磨川流域「復旧1-4割」 豪雨3ヵ月12自治体アンケート 再建急務

川辺川ダム8首長「容認」

 熊本県南部を中心に甚大な被害が出た豪雨災害から4日で3カ月。西日本新聞は、大規模氾濫が発生した球磨川流域の12首長にアンケートを行った。被害規模の違いもあり、復旧・復興の進み具合は「1~4割」と評価は分散。住まい確保や生活道路復旧、市街地再生など課題が山積する中、復興の道筋を描けず苦悩するリーダーの姿も浮かぶ。建設論議が再燃している川辺川ダムについては8市町村が「容認(条件付きを含む)」とした。

 アンケートは(1)復旧・復興の進捗(しんちょく)度(2)復旧・復興の優先課題(3)川辺川ダム建設の是非-について質問。11市町村が回答し、川辺川ダムの水没予定地がある五木村はアンケート自体に「回答を差し控える」とした。

 復旧・復興の現状は、球磨村など5町村が「1割」、大規模浸水に見舞われた人吉市など3市村は「2割」と回答した。相良村は「3割」、錦町は「4割」、芦北町は未記載だった。

 「1割」とした球磨村の松谷浩一村長は「まだ被災家屋の片付けも済んでいない状況。道路、橋、河川、インフラ復旧など多くの課題がある」と説明。ほかの市町村は、道路やインフラの仮復旧は進んでいるが「本格的復旧・復興はこれから」(内山慶治山江村長)という意見が多かった。

 復旧・復興の優先課題(複数回答)は「住まい確保」「道路の復旧」がいずれも6市町村で最多。次いで「球磨川の治水対策」(4市町村)、「農林水産業の復興」(4町村)だった。松岡隼人人吉市長は「住まい確保」「治水対策」「市街地再生」を挙げ、「(治水の)方向性が定まらないと被災住民の(住まいの)再建やまちづくりの方向性が定まらない」とした。

 川辺川ダムの是非については錦町、多良木町、湯前町、球磨村が「容認」。八代市、あさぎり町、水上村、山江村が「条件付き容認」とした。ダムの最大受益地とされる人吉市と、建設予定地の相良村は「分からない」と回答。芦北町は「日増しにダム容認論が広がりつつあるという認識は持っている」としながらも無回答だった。 (古川努、中村太郎)

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