消防水利、街灯をスマホに表示 吉野ケ里町と学生ベンチャー実証実験

西日本新聞 佐賀版 北島 剛

 スマートフォンの画面に表示されたグーグルマップ上に、赤い円で「消火栓」、青い円で「水槽」と書かれたアイコンが佐賀県吉野ケ里町内を埋め尽くした。

 町と佐賀大理工学部、同大の学生ベンチャーの合同会社「ロケモAI(アイ)」は1日から、ウェブ上の地図に町内の消防水利と防犯街路灯の位置を表示する実証実験を始めた。

 店舗や施設などの位置情報を共有するロケモAIのオンラインマップサービス「ロケモシェア」を活用した。町から提供されたデータを基に、町内の消防水利約400カ所と防犯街路灯約1800カ所を地図上に表示。アイコンをクリックすると、消防水利マップでは消火栓の種類と写真や防火水槽の容量、防犯街路灯マップでは水銀灯などの種類が分かる。さらに、公民館やテニス場の予約状況も、スマホの画面上で確認できるようになった。

 実験では、火災発生時に消防団や住民がスマホを使って近くの消火栓や防火水槽の場所をいち早く確認できるようになり、防犯街路灯が故障したときの連絡に素早く対応できる効果が期待されている。

 町と大学、ロケモAIの3者は、今年2月に連携協定を締結し、今回の実験は第1弾。同社の代表社員、梶原薪(しん)さん(26)は「消火活動が1分でも早くなり、予約状況の問い合わせが減って事務の効率化につながればうれしい」と話す。

 昨年12月に公開したロケモシェアはオンライン上で自由に使うことができ、東京や山形、島根など全国で約100種類のマップが作成されている。「実験を重ねてビジネスモデルを作り、最終的には全国に広げたい」と梶原さん。

 「グーグルマップは街路灯の場所は載せないけど、住民には必要な情報。ローカルで個人的な情報に、オーダーメードでいろいろ対応できるのがわれわれの強み」とアピールする。

 実証実験は来年3月末まで。町の担当者は「災害の発生状況といった防災情報にも使える。新しい技術で住民サービスの向上につなげたい」と話している。 (北島剛)

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