福岡に宿泊独自助成へ 県民はGoToに上乗せも 県、年内にも開始

西日本新聞 一面 御厨 尚陽

 福岡県は7日、新型コロナウイルスの影響で低迷する観光需要の回復に向けて、県独自の宿泊助成事業を実施する方向で調整に入った。県内のホテルや旅館で使えるプレミアム分を上乗せした宿泊券の販売を検討。県内外の宿泊客が利用できるが、福岡県民に限っては国が旅行代金を助成する「Go To トラベル」キャンペーンと併用できるようにする。年内にも販売開始したい考えだ。

 観光客の減少で疲弊する宿泊事業者や飲食店関係者の声を受け、自民党県議団が7日、制度設計を含め小川洋知事に提言。小川知事は「早急に実現すべく、急いで結論を出したい」と応じた。

 関係者によると、1万円分の宿泊券を5千円などの割引価格で販売することを検討する。県が指定したホテルや旅館で使える宿泊券で、県内のコンビニで発券できる仕組みを想定。利用できる宿泊施設には、感染防止対策の徹底を求めるという。

 福岡県民には、国の「GoToトラベル」との併用を認める方針。「GoTo」は旅行代金の最大50%を国が助成する制度で、県独自の割引が上乗せされればさらにお得に旅行ができるようになる。コロナ禍で近場で旅行を楽しむ傾向が強まっており、「県民による県内観光の活性化」(県議)につなげたい狙いだ。

 県は、割引率や利用できる期間などの制度設計を早急に詰めている。事業費は既存予算の組み替えで対応するという。

 観光庁によると、コロナの感染拡大で、県内宿泊者の約2割を占めていた外国人客が急減し、国内客も回復が遅れている。7月の県内宿泊者数は前年同期比64%減の延べ62万4500人にとどまっており、観光産業は依然として厳しい経営環境が続いている。 (御厨尚陽)

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