荒れていた長男の心中は 連載・霹靂の日々【44】大島一樹

西日本新聞 くらし面

 先週書いた長女の成人式の年に、長男は中学を卒業しました。長女が在学していたときは「普通の学校」という印象でしたが、長男が入学する少し前からとても荒れていたと聞きます。

 長男がいたのは、その「荒れた中学」の終わり頃で、本人もしっかりと「荒れた」男子。オクサンのこともあり、私と何度となくぶつかりました。説教すると黙り込み、だいたい最後はこんなやりとり。

 「たまにはお母さんの見舞いに行かんか」「…よか。行きとうない」-。

 母親の状況を直視したくないという気持ち、学校や普段の生活がままならないこと、それに思春期のモヤモヤなどがそう言わせていたのでしょう。学校生活は、長男にとってかなり息苦しかったのでは、と感じていました。

 さすがに学校で暴れることはなかったと思いますが、先生に呼び出されて注意を受け、持ち物の没収などは日常茶飯事。私も頻繁に呼び出しを受け、見覚えのないポケットゲーム機や音楽プレーヤーを返してもらったことも。長男はすっかり有名人で、卒業後も先生方の覚えがめでたく、次女が「あいつの妹か!」と言われるほど。

 その後、進学先が決まるまでにも紆余(うよ)曲折があり、ようやく校区外の定時制高校への進学が決まったのは学内で最後。担任の先生にはとてもご苦労をおかけしましたし、無事に卒業してホッとしました。 (音楽プロデューサー、佐賀県みやき町)

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