ペットボトル「ラベルレス化」 処分も手間いらず 新商品相次ぐ

 飲料メーカー各社がペットボトル飲料の商品ラベルがない「ラベルレス商品」を拡充させている。プラスチックごみの削減につながるだけでなく、処分時にはがす手間も省けるのが理由だ。ラベルレス化は経済産業省の省令改正で可能になった。新型コロナウイルスの影響による「巣ごもり消費」を追い風に、相次いで新商品が登場している。

 アサヒ飲料は2018年にラベルレス飲料市場に参入し、「十六茶」など計5ブランドまで拡大している。今年4月にはミネラルウオーター「おいしい水 天然水」を刷新。従来はリサイクルマークを示すシールをラベルレスボトルに貼っていたが、ボトルに直接刻むことで完全ラベルレスを実現した。

 ラベルレス飲料は、法律で義務づけられている原材料表示を個々のボトルでは省き、代わりに飲料が入っている段ボール箱に一括表示する。このため販路は「箱売り」が原則で、インターネット通販での取り扱いが主流になっている。

 アサヒグループホールディングスによると、アサヒ飲料の今年1~6月のラベルレス飲料の販売数量は84万箱で年間目標を上回るペースで推移。新ブランドの投入もあって前年同期比2・18倍と好調だ。同社は「環境意識が高まり、分別も簡単なラベルレスの需要が高まっている」(広報)と今後も伸びしろがあるとみている。

 通販以外に販路を広げる試みもある。サントリー食品インターナショナルは4月、緑茶「伊右衛門」のラベルレスボトルをコンビニなどで数量限定販売した。小さな表示ラベルをボトル上部に貼り付けることで店頭販売が可能になった。8月にも限定で再発売した。

 日本コカ・コーラが20~50代の全国の男女400人に4月に実施したインターネット調査によると、ストレスだと思うごみ分別作業で「ペットボトルのラベルはがし」は「段ボールをつぶしてまとめる」に次いで2位だった。コロナ禍で在宅時間が増える中、ごみの分別などに消費者が煩わしさを感じる様子がうかがえる。

 同社や全国のボトラーで構成するコカ・コーラシステムも、ラベルがないミネラルウオーター「い・ろ・は・す 天然水 ラベルレス」を4月に全国で発売。8月には緑茶「綾鷹」、炭酸水「カナダドライ ザ・タンサン・ストロング」など相次いで拡充した。コカ・コーラボトラーズジャパン広報部は「リサイクルは企業の責任。循環型社会の実現のためにできることに取り組みたい」としている。 (布谷真基)

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