住民、座り込み継続 県の私物撤去要請を拒否 石木ダム建設予定地

西日本新聞 長崎・佐世保版 岩佐 遼介

 長崎県川棚町の石木ダム建設予定地で、県は抗議の座り込みをしている地元住民らに対し、机や椅子などの私物を26日までに撤去するように求めている。ダム工事に伴う県道付け替えの工期が10月末に迫っているためだが、住民側は拒否する姿勢を崩していない。

 県は全長約3・1キロの付け替え道路のうち、約1・1キロで工事を進めている。住民や支援者が座り込みをしているのは道路の予定地で、机や椅子、物置などを置いており、約140メートルで着工できずにいる。

 県は6月に私物の撤去を求める看板を設置。住民側が応じないため、県道の盛り土の工期を8月末から10月末に延長していた。

 工期が再び近づいたことから県は9日、座り込みをしている場所のそばに、物置などの写真を付けた看板を新たに設置。12日には石木ダム建設事務所長や河川課長が現場を訪れ、撤去を直接要請した。県によると、応じない場合は工事の受注業者と協議し、工期延長を含めた対応を検討する。

 県側が昨年9月以来となる知事との面談を呼び掛けたのに対し、住民側は「ダム建設計画の見直しに向けた協議なら会ってもよい」と返答したという。

 国のダム事業認定取り消しを巡る訴訟は、最高裁で住民側敗訴が確定したばかりだが、13日も普段と変わらない座り込みが続いた。予定地で暮らす岩本宏之さん(75)は「ダム建造は不必要だ。この場所に住み続ける思いは変わらない」と話した。 (岩佐遼介)

長崎県の天気予報

PR

長崎 アクセスランキング

PR

注目のテーマ