「一歩踏み込んだメッセージを」拉致被害者の蓮池さん 神埼市で講演

西日本新聞 佐賀版 星野 楽

 北朝鮮による拉致問題を考える「県民の集い」(県など主催)が13日、佐賀県神埼市の市中央公民館であり、拉致被害者の蓮池薫さん(63)が約440人の聴衆を前に当時の体験を語り、拉致問題の早期解決を訴えた。

 蓮池さんは1978年、新潟県柏崎市の海辺で当時交際中だった妻の祐木子さんと一緒に北朝鮮の工作員らに拉致された。「現地では思想教育や執行部の監視を受け続け、二度と日本に戻れないと思って生活していた」。2002年に帰国が実現した際は「両親と空港で再会して、震えるほど感動した」と振り返った。

 今も帰国できていない被害者やその家族の高齢化に触れ「もう時間がない。政府は北朝鮮に一歩踏み込んだメッセージを出す必要がある」と指摘。「米中と協力して、北朝鮮執行部の考えを変える働き掛けを進めてほしい」と訴えた。

 講演を聞いた神埼市千代田町の田中久子さん(71)は「実体験を聞けて良かった。菅政権には拉致被害者の返還を急いでほしい」と話した。

 この日の会場では、蓮池さんと同じ拉致被害者の横田めぐみさんを主人公にしたアニメ「めぐみ」も上映された。 (星野楽)

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